29歳を迎える今、自分の仕事と向き合って思うこと
私は現在28歳。今年で29歳になる。
2020年4月、建築施工管理として社会人生活をスタートした。最初の会社では約1年間建築施工管理を経験し、その後、地場ゼネコンへ転職した。
転職先では土木施工管理を担当した。
道路打ち替え工事、切削オーバーレイ工事、地盤改良工事(浅層改良・ペーパードレーン工事)などを経験し、現場代理人も務めた。
しかし、その現場では施工管理業務の多くを外部へ委託しており、自分自身が主体となって現場を管理する場面は少なかった。
さらに、公共工事中心の会社だったため、土木工事が少ない時期は仕事がほとんどなく、「このままここにいて、本当に施工管理者として成長できるのだろうか」と考えるようになった。
危機感を覚えた私は、資格の勉強に打ち込んだ。
一級建築施工管理技士、一級土木施工管理技士を取得し、現在も二級建築士、一級建築士の学科試験に挑戦している。
資格の勉強は決して無駄ではなかった。
実務で役立つ知識も増えたし、建築を体系的に理解する力も身についた。
しかし一方で、資格だけでは埋められないものがあることにも気付いた。
現場でしか学べない知識や経験だ。
図面の読み方。
納まりの考え方。
職人とのやり取り。
工程管理。
原価管理。
これらは、現場で悩み、考え、失敗しながらでしか身につかない。
だから私は、自ら希望を出して建築部へ異動した。
「もっと忙しい現場で経験を積みたい。」
その思いだけだった。
現在所属している建築部では、大規模な現場を担当している。
毎日忙しく、帰宅は21時を過ぎることも珍しくない。
正直、今は焦りと不安が大きい。
分からないことが本当に多い。
特に内装工事の納まりは難しく、職人さんから質問されるたびに緊張する。
答えられないと、
「29歳にもなって、こんなことも分からないのか。」
と、自分を責めてしまう。
工程表もまだ十分に書けない。
値下げ交渉や原価管理など、お金に関わる仕事も経験が少ない。
将来独立したいと思っているからこそ、「このままで本当に一人で現場を回せるようになるのだろうか」という不安が大きくなる。
さらに、一級建築士の勉強も続けている。
22歳頃から毎年挑戦し続け、まだ合格できていない。
時々、「あの時間を仕事や副業に使っていたらどうなっていただろう」と考えることもある。
でも、それでも私は建築士の勉強を無駄だとは思えない。
建築士の勉強は、実務で役立つ知識につながっていると実感しているからだ。
ただ一つ思うのは、資格よりも優先すべきものがある。
それは、今目の前にある現場だ。
最近、一つ気付いたことがある。
職人さんから受ける質問は、自分を困らせるものではなく、自分を成長させる材料なのではないかということだ。
その場では答えられなくてもいい。
図面を見る。
施工図を見る。
他業種の図面も確認する。
そして次に同じ場面が来たとき、自分で答えられるようになればいい。
尊敬している先輩は、いつも現場を歩きながら、
「ここはどう納まるんだろう。」
「この施工順序で本当に大丈夫かな。」
と、自分から疑問を持っている。
私は、それが成長する人の共通点なのだと思う。
現場をただ歩くのではなく、完成形を想像する。
図面と現場を結び付ける。
分からなければ調べる。
他業種の施工図まで確認する。
その積み重ねが、本当の現場力になる。
最近ふと思い出したことがある。
新入社員の頃の所長は、現場写真を印刷し、昼礼で職人さんたちと共有していた。
当時は当たり前だと思っていたが、今振り返ると、とても良い取り組みだった。
私も今度取り入れてみたいと思う。
「考えすぎだ。」
「難しく考えすぎ。」
そう言われることもある。
でも私は、この性格を否定したくない。
考えることは悪いことではない。
大切なのは、考えるだけで終わらせず、行動につなげることだ。
そして今、自分が変えられることも見えてきた。
他人の評価は変えられない。
職人さんが何を思うかも変えられない。
でも、自分が現場で考えること、学ぶこと、質問すること、毎日振り返ることは変えられる。
「めんどくさい。」
「怖い。」
その先に成長がある。
だから私は今日も現場を歩く。
図面を見る。
納まりを考える。
職人さんに聞く。
そして一日の終わりに振り返る。
焦る日はある。
不安になる日もある。
それでも昨日の自分より一つでも成長できれば、それでいい。
私の目標は、地域で信頼される工務店をつくることだ。
その日のために、今の現場でしか得られない経験を、一つひとつ自分の力に変えていきたい。
俺は今日も成長する。
この言葉を胸に、明日も現場へ向かう。

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