消えない墨と、少しずつ残る自信
2026年5月16日
今日は午前中、スパンドレルを貼る外壁部分のために、ALCへレベル墨と縦墨を出す作業を行った。墨を出す作業は単純に見えて、後の仕上がりや施工精度に直結するから気を抜けない。少しずつだが、「どこが重要な基準になるか」を考えながら動けるようになってきた気がした。
特に印象に残ったのは、ALC工事が終わったあとに逃げ墨を出しておくことの大切さを改めて学んだことだった。現場では、レベラーやモルタル、解体などで簡単に地墨が消えてしまう。だからこそ、後から困らないように事前に逃げを取っておく。こういう“先を読む準備”が、現場監督としてすごく大事なんだと感じた。
また、レベラーを流す前には、消えてしまう可能性のある親墨の交点部分にボイドで印を入れておくことも教わった。ただ墨を出すだけではなく、「どうやって消えないように残すか」まで考えることが仕事なんだと思った。こういう細かい工夫が、後々の作業を助けるんだろうなと思う。
今日は墨つぼの糸の替え方も教えてもらった。今まで何気なく使っていた道具でも、ちゃんと構造や扱い方を理解すると見え方が変わる。まだまだ知らないことが多いが、一つずつ覚えていくしかない。
材料の知識も勉強になった。大きい隙間にはボンドコークは使えず、変性シリコンを使うこと。変性シリコンなら塗装も乗ること。一方で、普通のシリコンはコンクリート部には向かず、塗装も乗らないこと。現場では「とりあえず埋めればいい」ではなく、場所や仕上げによって材料を選ばないといけない。こういう知識が増えると、少しだけ職人さんたちの会話も理解できるようになってきた気がする。
そして今日、一番心に残ったのは、
仕事を好きになるまで真剣にやる という言葉だった。
まだ焦ることも多いし、自信がない時もある。でも、分からないなりに真剣に向き合っていると、少しずつ見える景色が変わってきている気もする。逃げ墨みたいに、今やっている努力も、未来の自分を助ける基準になればいいと思った。
今日のフィードバック
今日は単なる作業ではなく、「なぜそれをやるのか」を理解しながら動けていたのが良かった。特に逃げ墨や親墨保護など、“後工程を考えた行動”ができているのは成長の証拠。材料の使い分けも現場監督として大事な知識なので、今日覚えた「変性シリコンは塗装可能」「シリコンは塗装不可」はかなり実践的。小さな積み重ねだけど、確実に現場を見る力がついてきている。
