(一級建築士対策)絶対間違えない【ピサ大聖堂】の覚え方

【実例】西洋建築史

【建築名】ピサ大聖堂

過去問

問題

ピサ大聖堂は、ラテン十字形のプランをもち、会堂部は五廊式、袖廊部は三廊式、交差部に楕円形のドームをもつイタリアのロマネスク建築である。

正解は ○

ピサのドゥオモ広場に建つピサ大聖堂は、ラテン十字形(十字の一辺だけが長いもの)のプランをもち、内部は、円柱が密に並び、会堂部は五廊式、袖廊部は三廊式、交差部に楕円形のドームをもつイタリアのロマネスク建築である。斜塔(鐘塔)で有名である。

問題

ピサ大聖堂(イタリア)は、世界最大級の石積ドームをもち、外装はピンクや緑の大理石により幾何学模様で装飾され、クーポラとランターンは初期ルネサンス様式、ファサードはネオ・ゴシック様式の建築物である。

正解は ×

ピサのドゥオモ広場に建つピサ大聖堂は、ラテン十字形(十字の一辺だけが長いもの)のプランをもち、内部は、円柱が密に並び、会堂部は五廊式、袖廊部は三廊式、交差部に楕円形のドームをもつイタリアのロマネスク建築である。斜塔(鐘塔)で有名である。設問はフィレンツェ大聖堂(イタリア)の特徴である。クーポラとはドーム、ランターンとはクーポラ頂部の採光部をいう。

実物写真

https://history-univ.sakura.ne.jp/art/medieval/europe/pisa-cathedral.html

覚えるためのポイント

ピサ大聖堂の建築的特徴は以下の3点である:

  • ラテン十字形(十字の一辺だけが長いもの)のプランを採用している。
  • 会堂部は五廊式、袖廊部は三廊式という複雑な構成である。
  • 交差部に楕円形のドームを持つ。

詳しい解説

ピサのドゥオモ広場に建つピサ大聖堂は、イタリアのロマネスク建築を代表する重要な建造物です。その建築的特徴として、ラテン十字形(十字の一辺だけが長いもの)のプランを採用しており、これは当時の宗教建築における空間構成の典型を示しています。内部空間は、精緻に配置された円柱群によって荘厳な雰囲気を醸成しており、特に会堂部は五つの廊からなる五廊式、袖廊部は三つの廊からなる三廊式という複雑な構成を持っています。さらに、建物の交差部には技術的な革新性を示す楕円形のドームが設けられており、これは中世建築における構造的解決の優れた実例となっています。また、この建築物は付属する斜塔(鐘塔)で世界的な知名度を誇り、建築史上重要な技術的研究対象となっています。

ピサ大聖堂について詳しく解説いたします。

1. 位置と概要

ピサ大聖堂は、イタリアのピサにあるドゥオモ広場に位置する歴史的建造物です。この建築物は、イタリアのロマネスク建築を代表する重要な建造物の一つとして知られています。

2. 建築様式と構造的特徴

建築の平面計画は以下の特徴を持っています:

  • ラテン十字形のプラン(十字の一辺だけが長い形状)
  • 内部空間の特徴:
  • ・会堂部は五廊式
  • ・袖廊部は三廊式
  • ・交差部には楕円形のドームを配置
  • ・内部には円柱が密に配置されている

3. 建築的意義

この建築物は、以下の点で重要な意義を持っています:

  • ロマネスク建築の代表例としての価値
  • イタリア建築史における重要な位置づけ
  • 中世キリスト教建築の発展を示す実例

4. 特筆すべき建築要素

ピサ大聖堂の建築的特徴として、以下の要素が挙げられます:

  • 構造的特徴:
  • ・複雑な廊式構成
  • ・精緻な円柱配置
  • ・楕円形ドームの技術的革新

5. 付属建造物

最も有名な付属建造物は、世界的に知られる斜塔(鐘塔)です。この特徴的な傾きは、建築史上重要な技術的課題として研究されています。

6. 建築史的価値

ピサ大聖堂は、以下の観点から建築史上重要な価値を持っています:

  • ロマネスク様式の発展における役割
  • 中世イタリア建築技術の集大成
  • 宗教建築における空間構成の革新性

7. 建築技術の特徴

建築技術面での特筆すべき点:

  • 五廊式と三廊式の複合的構成による空間の展開
  • 楕円形ドームの構造的解決策
  • 円柱による空間分節の手法

8. 現代的意義

現代においても、この建築物は以下の点で重要な意味を持っています:

  • 建築教育における実例研究としての価値
  • 建築史研究における重要な研究対象
  • 世界的な建築遺産としての保存価値

9. 建築学的研究価値

一級建築士試験などの専門的な観点からも重要な研究対象となっており、以下の点で特に注目されています:

  • 構造設計の歴史的発展
  • 空間構成の理論的研究
  • 建築様式の変遷における位置づけ

10. まとめ

ピサ大聖堂は、その建築様式、構造的特徴、歴史的価値において、建築史上極めて重要な位置を占めています。特に、ラテン十字形のプラン、五廊式と三廊式の組み合わせ、楕円形ドームなどの特徴は、中世ロマネスク建築の最高峰として評価されています。

この建築物は、建築を学ぶ者にとって重要な研究対象であるとともに、一般の人々にとっても魅力的な建築遺産として、今日まで大きな影響を与え続けています。

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