【衝撃的な結論】
建物に地震や強風などの力がかかると、階ごとに横方向へズレ(層間変位)が生じますが、これを適切に制御することが安全性に直結しています。単なる「揺れ」ではなく、構造として計算・規制される重要な設計指標なのです。
【理由】
層間変位とは、水平力によって建物が変形した際に、上下階の床の位置が横方向にどれだけズレたかの差のことです。地震や強風で建物全体が揺れると、基礎から上階へ向かって揺れ幅が大きくなり、各階で相対的な横ずれが発生します。このズレが大きすぎると、壁や柱・仕上げ材などの損傷や倒壊の原因になるため、建築基準法でも重要な設計要素として扱われています。
【具体例】
例えば、あるビルが地震で揺れた場合、1階と2階で同じ横力を受けても床の位置はわずかにズレます。これが層間変位です。このズレは階高に対して比率として評価され(層間変形角)、建築基準法では一般に**「1/200以内」に抑える必要がある**とされています。つまり、階高が200センチならズレは1センチ以内にする設計が求められているのです。
【結論】
層間変位は単なる揺れではなく、建物の安全性・損傷防止・法令遵守に欠かせない設計指標です。建築士はこのズレを計算・評価し、適切な構造を選び、安心して暮らせる建築物をつくっています。注意深く制御された層間変位こそが、地震国での建築安全の要なのです。


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