題名:VWV・CWV
過去問・類似問題
環境 H11-18
空調設備における変水量方式(VWV方式)とは、端末の空調機などにかかる負荷
に応じて、空調配管系を流れる水量を変化させる方式である。
問題1 正
問題2 環境 H25-12
空気調和機の冷温水コイルまわりの制御については、一般に、二方弁制御より三
方弁制御のほうがポンプ動力を減少させることができる。
問題2 誤
問題3 環境 H30-19
空調用ポンプについては、熱負荷の時刻別の変動が大きい建築物であったため、
変流量方式を採用した。
問題3 正
問題4 環境 H26-13
変流量(VWV)方式においては、一般に、二方弁によって配管流量が調整され
る。
問題4 正
覚え方・解説
・まず、基本事項の確認です。 一般の空調では、
①熱源設備(冷凍機・ボイラー)と空調機の間に冷温水を循環させます。
②そして空調機の冷温水コイルにおいて、冷温水で冷温風を作り、室へ送風し
ます。
・CAV・VAVは、②の冷温風の風量の話、
・CWV・VWVは、①の冷温水の水量の話です。空調負荷が小さくなれ
ば冷温水コイルへ送る冷温水の水量を少なくします。その方法にVWVとCW
Vがあります。
■CWV(Constant Water Volume:定水量方式、定流量方式、三方弁方式)
・冷温水の「全体の水量」は一定で、一部をバイパスさせることにより、空調機
の「冷却コイルの水量」を変化させる方式。
・バイパスさせるため、図のように三方弁を用いる。
■VWV(Variable Water Volume:変水量方式、変流量方式、二方弁
・冷温水の「全体の水量」を変化させる方式。
・熱負荷の時刻別の変動が大きい建築物において、熱負荷の小さい部分負荷時に
「全体の水量」を少なくすることで、冷温水を運ぶ搬送動力の消費量(ポンプ
の消費電力量)を削減でき、省エネに有効である。
・冷温風の風量でも、冷温水の水量でも、V(Variable)のほうが省エネ!
・つまり、CAVよりVAVのほうが省エネであり、
CWVよりVWVのほうが省エネです。
・風量にしても水量にしても、少なくてよいときは量を減らす制御したほうが、
ファン動力、ポンプ動力が小さくてすみます。
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