題名:鋼材の孔あけ加工
過去問・類似問題
問題1 施工 R03-14
板厚が13㎜の鉄骨の高力ボルト用の孔あけ加工において、特記のないものについ
ては、せん断孔あけとし、グラインダーを使用して切断面のばりが除去されてい
ることを確認した。
問題1 誤。高力ボルト用の孔あけ加工は、板厚にかかわらずドリルあけ(又は
レーザ孔あけ)としなければならない。
問題2 施工 H17-13
呼び名がD13の鉄筋貫通孔の孔あけ加工は、鉄骨部材の板厚が13㎜以下であった
ので、せん断孔あけとした。
問題2 正。鉄筋貫通孔の孔あけ加工は、高力ボルト用「以外」の孔あけ加工な
ので、板厚13mm以下は、せん断孔あけでもよい。
問題3 施工 H25-13
鉄骨製作工場における鉄骨の孔あけ加工において、設備配管用貫通孔の径が80㎜
であったので、孔あけ用のアタッチメントを取り付けた手動ガス切断機を用いて
貫通孔部を円形に切断した。
問題3 正
覚え方・解説
■高力ボルト用
→板厚にかかわらず「ドリルあけ」とする(又はレーザ孔あけ)。
(せん断孔あけでバリが生じると鋼材が密着しないため、高力ボルト摩擦接合
に適さない。)
■高力ボルト用「以外」の孔あけ加工
(ボルト用孔、アンカーボルト用孔、鉄筋の貫通孔)
→原則、ドリルあけ(又はレーザ孔あけ)。
ただし、板厚13mm以下は「せん断孔あけ」でもよい。
■設備配管用貫通孔
→孔径30mm以上の場合は「ガス孔あけ」でもよい。
(想像してみてください。30mm以上の「大きな」孔をドリル、せん断で孔あけ
するのは至難の業です。)
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