題名:地盤のせん断ひずみとせん断剛性・減衰定数
過去問・類似問題
構造 R05-19
地震動が作用している軟弱な地盤においては、地盤のせん断ひずみが大きくなるほど、地盤の減衰定数は増大し、せん断剛性は減少する。
問題1 正
覚え方・解説
・地盤の破壊は、主にせん断破壊です。つまり地盤が「ズレる」「滑る」のです。地盤が圧縮破壊されるようなことはまずありません。
■せん断剛性
・せん断剛性とは、せん断変形するときの硬さです。
・地震動で地盤のせん断ひずみが大きくなり、地盤のせん断破壊が進むと、地盤は耐力を失い柔らかくなっていきます。
・したがって、地盤のせん断ひずみが大きくなると、せん断剛性は低下します。
■減衰定数
・減衰とは、振動が時間とともに小さくなることです。
・地震動で地盤のせん断ひずみが大きくなるということは、「せん断変形が残る」ということです。
・変形と減衰の関係は、次のとおりです。
・「変形が残る」→「地震エネルギーが変形に費やされる」→「地震エネルギーが早く減衰する」
・したがって、地盤のせん断ひずみが大きくなると、減衰定数は増大します。
地震動で地盤のせん断ひずみが大きくなると
■せん断剛性 →低下する。
■減衰定数 →増大する。
コメント