題名:鋼材の板厚と降伏点・基準強度・引張強さ
過去問・類似問題
問題1 構造 R01-29
建築構造用圧延鋼材(SN材)は、板厚が40㎜を超えても、40㎜以下の材と同じ基準強度が保証されている。
問題1 誤
問題2 構造 H21-15
SN490材の許容引張応力度は、板厚による影響を受けないので、板厚25㎜と50㎜とでは同じ値である。
問題2 誤
問題3 構造 R05-29
同じ鋼塊から圧延された鋼材の降伏点は、一般に、「板厚の薄いもの」に比べて「板厚の厚いもの」のほうが高くなる。
問題3 誤
・板厚が40mmを超えると、製造過程で冷却にむらができやすく、降伏点が低下します。鋼材は降伏点を基準強度としており、それに基づく許容応力度も小さくなります。
問題4 構造 H18-25
SN490Bについては、降伏点又は耐力は板厚が40mmを超えると低下するが、引張強さは板厚が100mm以下まで同じである。
問題4 正。
なお、設問の中で「板厚が100mm以下まで」と書いてあるのは、JISG3136(建築構造用圧延鋼材)に板厚100㎜以下までしか規定されていないからです。あまり気にしないでよいです。
覚え方・解説
鋼材の板厚と降伏点・基準強度・引張強さ
■降伏点
板厚が40mmを超えると(=板厚が厚くなると)、熱処理時の冷却にムラができやすく、降伏点が低下する。
■基準強度
鋼材は降伏点を基準強度としているので、一般に、板厚が40mmを超えると、基準強度は小さくなる。
■引張強さ
引張強さは、板厚にかかわらず同じ。
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