地下部分の地震力・地震層せん断力 【構造:一級建築士独学サポート】

題名:地下部分の地震力・地震層せん断力

過去問・類似問題

問題1 構造 R05-25
建築物の地下部分の各部分に作用する地震力は、一般に、当該部分の固定荷重と積載荷重との和に水平震度を乗じて計算する。

問題1 正

主語は「地震力」、問題2の主語は「地震層せん断力」であることがポイントです。

問題2 構造 H27-07
地下部分の地震層せん断力は、「地下部分の固定荷重と積載荷重との和に、当該部分の地盤面からの深さに応じた水平震度kを乗じて求めた地震力」と「地上部分から伝わる地震層せん断力」との和である。

問題2 正

 

覚え方・解説

①地下部分の地震力
=(固定荷重+積載荷重)×水平震度
②地下部分の地震層せん断力
=(固定荷重+積載荷重)×水平震度+「地上部分から伝わる地震層せん断力」

・【水平震度】で説明したように、水平震度とは、ある層の地震力が、その層の重量の何倍かを表します。
重量は(固定荷重+積載荷重)です。それが上記の①です。
・②は、地震層せん断力です。
せん断力は応力の一つですから、求めようとする点で切断して片側に働く力を求めます。すなわち、「地下部分に直接働く地震力①」と「地上部分から伝わる地震層せん断力」の和になります。それが上記の②です。

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地下部分の水平震度の大きさは、次のとおりです。
・地盤面では0.1Z(Zは地域地震係数)。
・地盤面からの深さが20mまでは、深くなるにつれて小さくなる。
・地盤面からの深さが20mを超えると、0.05Zで一定となる。
※【水平震度】で説明した、「屋上から突出する塔屋の水平震度が1.0Z」、「地表に設置された広告塔などの工作物の水平震度が0.5Z」と比べると、地下部分の地震力はだいぶ小さいことがわかります。

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