保有水平耐力【構造:一級建築士独学サポート】

題名:保有水平耐力

過去問・類似問題

問題1 構造 H30-25
保有水平耐力は、建築物の一部又は全体が地震力の作用によって崩壊形を形成するときの、各階の柱、耐力壁及び筋かいが負担する水平せん断力の和としてもよい。

問題1 正

問題2 構造 H27-24
「曲げ降伏型の柱・梁部材」と「せん断破壊型の耐力壁」により構成される鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力は、一般に、それぞれの終局強度から求められる水平せん断力の和とすることができる。

問題2 誤

 

覚え方・解説

・まずは次の関係をしっかり理解しましょう。
・保有水平耐力計算(耐震計算ルート3)では、各階について次のことを確認し
ます。

――――――――――――――――――
保有水平耐力 ≧ 必要保有水平耐力

――――――――――――――――――
・設問を考える際、聞かれているのは左辺のことか、右辺のことか、見極めることが大事です。
・問題1、2ともに、左辺の「保有水平耐力」についての設問です。
・なお、右辺は、皆さん苦手な、
必要保有水平耐力Qun=Ds×Fes×Qudです。
・左辺の「保有水平耐力」とは、問題1のとおり、「崩壊機構を形成する場合の各階の柱、耐力壁及び筋かいが負担する水平せん断力の和」です。
・これは構造力学の計算問題で皆さんが解いている「崩壊荷重」のことです。仮想仕事の原理を用いて解く、アレです。

・それでは次に問題2です。もう一度設問を確認しましょう。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■問題2
「曲げ降伏型の柱・梁部材」と「せん断破壊型の耐力壁」により構成される鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力は、一般に、それぞれの終局強度から求められる水平せん断力の和とすることができる。(誤)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
・設問の「それぞれの終局強度から求められる水平せん断力の和という部分が誤りです。

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