必要保有水平耐力・形状係数Fes 【構造:一級建築士独学サポート】

題名:必要保有水平耐力・形状係数Fes

過去問・類似問題

問題1 構造 R02-24
各階の保有水平耐力計算において、剛性率が0.6を下回る場合、又は、偏心率が0.15を上回る場合には、必要保有水平耐力の値を割増しする。

問題1 正

 

覚え方・解説

・今回はあまり難しくない形状係数Fesです。

(必要保有水平耐力Qun)=(構造特性係数Ds)×(形状係数Fes)×(C0=1.0の大地震時の地震層せん断力Qud)
■大地震時の地震層せん断力Qud
必要保有水平耐力のベースとなる値。
■構造特性係数Ds
靱性が高ければ、必要保有水平耐力を「大地震時の地震層せん断力Qud」より小さくしてもよい。そのための係数。1以下。
■形状係数Fes
・「保有水平耐力」が「大地震時の地震層せん断力Qud」以上であれば、大地震でも基本的には倒壊しないのですが、平面的な剛性分布のバランス(偏心率)や高さ方向の剛性分布のバランス(剛性率)が悪ければ、「保有水平耐力」として最低「必要」な値、すなわち「必要保有水平耐力」を大きくしなければなりません。そのための補正係数が「形状係数Fes」です。1以上の係数です。
・偏心率(平面的な剛性分布のバランス。剛心と重心のズレ。)が0.15を上回る場合や、剛性率(高さ方向の剛性分布のバランス)が0.6を下回る場合は、剛性のバランスが悪いため、形状係数Fesが大きくなり、必要保有水平耐力が大きくなる。

補足 Fesのアルファベットの意味は次のとおりです。
F:Factor(係数)
e:eccentricity(偏心率)
s:stiffness(剛性率)

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