フロントローディング・コンカレントエンジニアリング・ECI方式【計画】  

題名:フロントローディング・コンカレントエンジニアリング・ECI方式

過去問・類似問題

問題1 計画 R03-20
フロントローディングとは、施工段階や維持管理段階における問題点の早期発見
や作業全体の効率化を目指し、設計段階で各種の技術検討を行うことである。

問題1 正

問題2 計画 R02-20
建設工事において、コンカレントエンジニアリングとは、設計から施工までの工
程にかかわる全ての部門の人材が集まり、工程をオーバーラップさせて諸問題を
討議しながら作業を進めていく方式である。

問題2 正

問題3 計画 R01-20
公共工事におけるECI方式は、設計段階の技術協力の実施期間中に、施工の数
量・仕様を確定したうえで工事契約をする方式であり、施工性等の観点から施工
者の提案が行われることにより、施工段階における設計変更の発生リスクの減少
等が期待できる。

問題3 正

覚え方・解説

・これらはすべて同じ内容に関する用語と言えます。
・フロントローディングという考え方に基づき、コンカレントエンジニアリングという設計と施工を同時並行で進める手法があり、そのための工事発注方式としてECI方式があるのです。

■フロントローディング
「初期段階(フロント)で負荷をかけ(ローディング)、作業を前倒しで進め
る」という意味です。
■コンカレントエンジニアリング
コンカレントとは「同時並行」を意味します。設計技術者から製造技術者まで
すべての部門の人材が集まり、諸問題を討議しながら協調して同時に作業にあ
たります。工程のある段階が終わってから次の段階に移るのではなく、工程を
オーバーラップさせながら作業を開始していく。

ECI方式
・ECIは、Early Contractor Involvementの略です。
・「アーリー(早期)」に「コントラクター(請負者・施工者)」が「インボル
ブメント(関与)」するという意味です。
・設計段階から施工者が関与する方式であり、施工者は工事契約とは別途契約す
る「設計業務への技術協力」を実施し、その期間中に施工の数量・仕様を確定
した上で工事契約をする方式です。

ECI方式は、「設計と施工の発注方式」の分類の一つです。
主に次の3つがあります。

①設計・施工分離発注方式
(工事の施工のみを発注する方式)
②設計・施工一括発注方式
(デザインビルド方式)
③設計段階から施工者が関与する方式
(ECI方式)

似て非なるものに、工事(施工)の発注のみに注目した「工事発注方式」の分類
があり、主に次の3つがあります。

①一括発注方式
建築工事、各種設備工事等を分離しないで、元請会社に一括して工事発注する
方式。
②施工分離発注方式
一般に、建築工事と各種設備工事に分ける等、工事請負契約を工事種別ごとに
行う方式。
③コストオン方式
一般に、建築主が専門工事業者を選定し、工事費を決定したうえで、その工事
費に元請の管理経費を加えて建築の元請会社に工事発注する方式。

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