漏電遮断器・配線用遮断器【環境設備】  

題名:漏電遮断器・配線用遮断器

過去問・類似問題

環境 R04-17
幹線設備における地絡電流による感電、火災、設備の破損等を防止するために、
過電流遮断器を設置した。

問題1 誤。地絡電流(漏電)からの保護には、地絡遮断器(=漏電遮断器)を
設置します。

問題2 環境 H21-17改
集合住宅の各住戸の分電盤において、浴室の照明やエアコンの室外機など水気の
ある部分の分岐回路には漏電遮断器を採用し、その他の回路及び主遮断器には配
線用遮断器を採用した。
問題2 誤。設問の設定では、水気のない部分の分岐回路が漏電遮断器で保護さ
れないため、不適当です。

覚え方・解説

・幹線設備では、主に①過電流、②地絡電流(漏電)、③短絡電流(ショート)
による事故があります。
・事故電流を遮断する遮断器について、特に次の2つを比較・整理することがポ
イントです。

■過電流遮断器(=配線用遮断器)
・①過電流からの保護。
・配線の許容電流を超える過電流が生じた際、回路を遮断する。
■地絡遮断器(=漏電遮断器)
・②地絡電流(漏電)からの保護。
・微弱な漏電を検知し、回路を遮断する。

・紛らわしいのは、それぞれ名前が2つあることと、地絡と短絡が漢字が似てい
ることかと思いますので、注意しましょう。
・なお、③短絡電流(ショート)からの保護には、短絡電流を遮断できる短絡容
量をもつ過電流遮断器を設置します。

<住宅の遮断器>
・住宅においては、水気の有無にかかわらず、原則として、すべての分岐回路は
漏電遮断器によって保護されなければなりません。
・したがって、図のように主遮断器を漏電遮断器とし、分岐回路を配線用遮断器

とするのが適切です。

Follow me!

コメント

PAGE TOP