鉄骨建方の仮ボルトの本数【施工】

題名:鉄骨建方の仮ボルトの本数

過去問・類似問題

問題1 施工 H17-13
建方作業において、高力ボルト継手の仮ボルトについては、中ボルトを用い、ボ
ルト一群に対して1/3程度、かつ、2本以上とし、ウェブとフランジにバランス
よく配置して締め付けた。

問題1 正

問題2 施工 H20-13
建方作業における混用接合の仮ボルトについては、中ボルトを用い、ボルト一群
に対して1/2程度、かつ、2本以上をバランスよく配置して締め付けた。

問題2 正

問題3 施工 R02-14
建方作業において、溶接継手におけるエレクションピースに使用する仮ボルト
は、高力ボルトを使用して全数締め付けた。

問題3 正

覚え方・解説

仮ボルトは、高力ボルトの本締め前に仮止めするボルトです。
建入れ直し(精度調整)でねじ山が痛みますので、本締めの際は本締め用の高力
ボルトに交換します。
・高力ボルト継手では、ボルト1群に対して1/3程度、
・混用接合・併用継手では、ボルト1群に対して1/2程度、の部分です。

覚え方 ・高力ボルト6本の「高力ボルト継手」と同じ力を伝えるために、
「混用接合・併用継手」では溶接も用いるため高力ボルトは4本必要と考えてみてください。

・仮ボルトは部材の回転を防ぐために最低2本は必要なので、「高力
ボルト継手」ではボルト1群6本に対して1/3程度で2本、「混用
接合・併用継手」ではボルト1群4本に対して1/2程度で2本、と
なります。
・エレクションピースは仮止め専用なので、高力ボルトを全数締め付
けます。溶接後は切断して取り除きます。また、高力ボルト継手、
混用接合・併用継手は梁に使われるのに対して、エレクションピー
スは柱に使われ、荷重が大きいため、高力ボルトを使用します。

補足 混用接合(混用継手)と併用継手の違いは重要ではありませんが、以
下、参考までに。
■混用接合(混用継手)
柱梁接合部において、ウェブを高力ボルト接合、フランジを溶接接合
とするなど、異なる接合面に異なる接合方法を用いる継手
■併用継手
高力ボルト接合のスプライスプレート(添え板)の周囲を隅肉溶接す
るなど、一つの接合面に異なる接合方法を用いる継手

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