題名:遮音等級
過去問・類似問題
問題1 環境 R04-10
建築物及び建築部材の空気音遮断性能に関する等級において、Dr-50はDr-35
に比べて、空気音の遮断性能が高い。
問題1 正
問題2 環境 R04-10
建築物の床衝撃音遮断性能に関する等級において、Lr-40はLr-55に比べて、
床衝撃音の遮断性能が低い。
問題2 誤
覚え方・解説
■空気音遮断性能(室間音圧レベル差)に関する遮音等級(Dr-50など)
・数値が大きいほど遮音性能が高い。…①
・対象部位:壁(音源室と隣室の間の壁)
・対象音 :空気音(空気中を伝わる音。壁を透過する。)
■床衝撃音遮断性能に関する遮音等級(Lr-50など)
・数値が大きいほど遮音性能が低い。…②
・対象部位:床(音源室と下階の間の床)
・対象音 :固体伝搬音(固体の振動によって伝わる音)
・2つの等級で数値の大小と遮音性能の大小が逆になることがポイントです。
・なお、「遮断性能」は、「遮音性能」と同じです。
【空気音遮断性能(室間音圧レベル差)に関する遮音等級(①)について】
・遮音とは音を遮ることです。みなさんだったら壁の遮音性能をどうやって評価
しますか?
・音源のある室の音と隣室の音を測定して、その差で壁の遮音性能を判断します
よね。例えば、音源のある室が80dBで隣室が30dBであれば、50dBも音を
遮ったと考えるわけです。①ではこの「音源のある室の音圧レベルと隣室の音
圧レベルの差」を等級の数値とします。
・したがって、数値が大きいほど音がよく遮られることを意味し、遮音性能が高
くなります。
【床衝撃音遮断性能に関する遮音等級(②)について】
・②の床衝撃音には、子供のとびはねのような「重量床衝撃音」と食器類の落下
のような「軽量床衝撃音」がありますが、これらは上階で音が発生しているわ
けではなく、床の振動が下階に伝わる音ですから、上階の音圧レベルを求めて
も意味がありませんので、下階の音圧レベルだけを測定して、その値を等級の
数値とします。
・したがって、数値が大きいほど下階がうるさいことを意味し、遮音性能が低く
なります。
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