題名:構造体強度補正値
過去問・類似問題
問題1 施工 R05-10
普通コンクリートの調合管理強度は、設計基準強度又は耐久設計基準強度のうち
大きいほうの値に、構造体強度補正値を加えた値とした。
問題1 正
問題2 施工 H24-10
普通ポルトランドセメントを使用したコンクリートの調合管理強度を定めるに当
たり、特記がなく、コンクリートの打込みから材齢28日までの期間の予想平均気
温が5℃であったので、構造体強度補正値を3N/㎟とした。
問題2 誤。予想平均気温が8℃未満の場合、構造体強度補正値は6N/㎟であ
る。
問題3 施工 R06-10
普通ポルトランドセメントを用いたマスコンクリートの調合管理強度を定めるに
当たって、特記がなく、コンクリートの打込みから材齢28日までの期間の予想平
均養生温度が25℃を超えると予想されたので、構造体強度補正値を6N/㎟とし
た。
問題3 正
覚え方・解説
・調合管理強度は「標準養生(20℃水中養生)の供試体が持つべき強度」です。
・調合管理強度は、構造体コンクリートが確保すべき品質基準強度(設計基準強
度又は耐久設計基準強度のうち大きいほうの値)に、構造体強度補正値を加え
て求めます。
調合管理強度=品質基準強度+構造体強度補正値
・構造体強度補正値は、「調合管理強度」と「品質基準強度」の差ですから、す
なわち、「標準養生(20℃水中養生)の供試体」と「構造体コンクリート」と
の強度の差になります。
・「標準養生」は硬化に理想的な養生なので、実際の構造体コンクリートよりも
大きな強度が出ます。
・気温が低いと構造体コンクリートは固まりにくく、温度が高すぎても有害なひ
び割れ等が生じるため、「標準養生(20℃水中養生)の供試体」と「構造体コ
ンクリート」との強度の差が大きくなります。
・したがって、「調合管理強度」すなわち「標準養生の供試体の強度」は、その
差を上乗せした強度でないと、構造体コンクリートの品質基準強度が確保され
ないのです。
・構造体強度補正値は、コンクリートの打込みから材齢28日までの期間の予想平
均気温によって、次のように値が異なります。
・8℃未満で6N/㎟
・8~25℃で3N/㎟
・25℃超で 6N/㎟
・断面寸法が大きい部材に打ち込まれるマスコンクリートの場合も、上記と同様
です。
コメント