平均放射温度と作用温度(グローブ温度)【環境設備】 

題名:平均放射温度と作用温度(グローブ温度)

過去問・類似問題

問題1 環境 R03-02
平均放射温度(MRT)は、グローブ温度、空気温度及び気流速度から求められ
る。

問題1 正

問題2 環境 H29-02
平均放射温度(MRT)は、室温によらず、グローブ温度及び気流速度の計測値
から概算で求められる。

問題2 誤。「室温(空気温度)によらず」の部分が誤り。

問題3 環境 H27-01
作用温度(OT)は、空気温度、平均放射温度及び湿度から求められる指標であ
る。

問題3 誤。正しくは、作用温度は、空気温度、平均放射温度及び「気流速度」
から求められます。

問題4 環境 R01-01
作用温度(OT)は、一般に、発汗の影響が小さい環境下における熱環境に関す
る指標として用いられ、空気温度と平均放射温度の重み付け平均で表される。

問題4 正

問題5 環境 H12-01
静穏な気流条件の暖房室においては、作用温度は、一般に、気温と平均放射温度
との平均値で表される。
問題5 正

覚え方・解説

実はこれらの記述はほとんど同じ内容です。まずは、用語の説明から。
・平均放射温度・・・平たく言えば、壁、天井表面の平均温度。
・グローブ温度・・・黒塗りの銅球に温度計を差し込んで測った温度。
・作用温度・・・・・気温、気流、放射の3要素を総合した温熱指標。そして、
実はグローブ温度とほぼ同じというのがポイントです。

・作用温度は気温、気流、放射で決まります。それが問題3です。
・平均放射温度を主語として考えれば、グローブ温度、気温及び気流から求められる、ということになります。それが問題1、2です。
・作用温度とグローブ温度はほぼ同じもの、とペアで覚えておいてください。

<作用温度の「重み付け平均」とは>
・問題4、5の詳しい解説です。
・作用温度の「空気温度と平均放射温度の重み付け平均」とは、室温と平均放射温度の影響の大きさを「気流によって重み付けする」という意味です。
・具体的には、気流が大きいときには対流による伝熱が大きくなるので室温の影響が大きくなるように、逆に、気流が小さいときには平均放射温度の影響が大きくなるように補正されます。
・これで、気温、気流、放射の3要素が考慮されることになります。
・静穏な気流条件では、室温と平均放射温度の重み付けが等しく、その平均値で表されます。

・また、湿度の影響を考慮していないことから、主に発汗の影響が小さい環境下での評価に適しています。

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