題名:プラスティシティー・プラスチック収縮ひび割れ
過去問・類似問題
問題1 施工 H20-24
プラスティシティーとは、容易に型枠に詰めることができ、型枠を取り去るとゆ
っくり形を変えるが、崩れたり、材料が分離することのないようなフレッシュコ
ンクリートの性質をいう。
問題1 正
問題2 施工 R04-11
コンクリートの打込み後において、プラスチック収縮ひび割れが発生したので、
コンクリートの凝結終了前に、速やかにタンピングにより処置した。
問題2 正
覚え方・解説
プラスティシティーは、合成樹脂のプラスチックと同じ語源です。
・プラスチックは可塑性材料、つまり変形が残る(塑性)という意味です。
・構造で学ぶ「塑性」とまったく同じ意味です。部材などに外力を作用させたときに生じる変形が、外力を取り除いた後にもとの状態に完全にもどらない性質、つまり変形が残る性質です。
■問題1
・「プラスティシティー」は、フレッシュコンクリートが変形して容易に型枠の
隅々まで行き渡る流動性です。
■問題2
・「プラスチック収縮ひび割れ」は、コンクリートが固まる前の「プラスチックな状態、すなわち、可塑性のある、変形しやすい状態」において、直射日光や風による水分の蒸発によりコンクリート表面が急激に乾燥することよって生じるひび割れです。
・これが発生した場合には、コンクリートの凝結が終了する前に、表面のタンピング等により処置する必要があります。
■プラスティシティー
「変形しやすい性質」すなわち、容易に型枠の隅々まで行き渡る性質
■プラスチック収縮ひび割れ
「変形しやすい状態」すなわち、コンクリートが固まる前の収縮ひび割れ
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