スライムの一次処理・二次処理【施工】

題名:スライムの一次処理・二次処理

過去問・類似問題

問題1 施工 H16-08
オールケーシング工法による場所打ちコンクリート杭工事において、孔内水位が
高く沈殿物が多い場合、ハンマーグラブにより孔底処理を行った後、スライム受
けバケットによりスライムの一次処理を行う。

問題1 正

問題2 施工 H30-21
アースドリル工法による場所打ちコンクリート杭工事において、鉄筋かごの建込
みの際の孔壁の欠損によるスライムや建込み期間中に生じたスライムの処理を行
う二次スライム処理については、コンクリートの打込み直前に、水中ポンプ方式
により行った。

問題2 正

問題3 施工 H26-21
アースドリル工法による場所打ちコンクリート杭工事において、コンクリート打
込み直前に行う二次スライム処理については、底ざらいバケットにより行った。
問題3 誤。二次処理の段階では鉄筋かごが邪魔して底ざらいバケットは入りま
せん。

覚え方・解説

・スライムとは、地盤を削孔する際の孔壁の切りくず、またはそれが孔底に沈殿
したものをいいます。
・場所打ちコンクリート杭では、スライムを残したままコンクリートを打ち込む
と強度が低下するので、その除去処理が重要になります。
・スライムの処理には、一次処理と二次処理があります。

■一次処理・・・掘削完了直後に行う処理
・オールケーシング工法、アースドリル工法では、掘削機の先端をスライム受け
バケット、底ざらいバケットに交換してスライムを除去する。
■二次処理・・・鉄筋かごを挿入した後、コンクリート打込み直前に行う処理
・この段階では鉄筋かごが邪魔してスライム受けバケットや底ざらいバケットが
入らないので、サクションポンプ方式(吸引ポンプを使用)などでスライムを
吸引する。

・「ドリリングバケット」の先端には掘削のためのギザギザの刃先が付いている
のに対し、「底ざらいバケット」はスライム除去が目的ですからギザギザの刃
先は付いていません。回転させるとスライムがバケットの中に溜まります。そ
れを引き上げます。

補足 ・「バケット」とは容器、入れ物、つまり「バケツ」です。
・正確には、オールケーシング工法の場合は「スライム受けバケッ
ト」、アースドリル工法の場合は「底ざらいバケット」といいます
が、同じようなものと考えて良いです。スライム受けバケットはどっ
ち?とか考えなくて良いです。
・一応、正確には次のとおりです。
■オールケーシング工法では、ハンマーグラブをスライム受けバケッ
トに交換して処理。
■アースドリル工法では、ドリリングバケットを底ざらいバケットに
交換して処理。
■リバースサーキュレーション工法では、水を循環して吸い上げる。

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