題名:SRC造_累加強度式3
過去問・類似問題
問題1 構造 H24-19
大梁の終局せん断強度は、鉄骨部分と鉄筋コンクリート部分のそれぞれについて計算した終局せん断強度の和とした。
問題1 正。前回も扱いました。「終局耐力」については、「曲げモーメント」であれ「軸力」であれ「せん断力」であれ、累加強度式で算定できます
問題2 構造 R01-23
鉄骨鉄筋コンクリート造の柱のせん断終局耐力は、鉄骨部分と鉄筋コンクリート部分において、それぞれの「曲げで決まる耐力」と「せん断で決まる耐力」のいずれか小さいほうの耐力を求め、それらの耐力の和とすることができる。
問題2 正。問題1の内容をさらに掘り下げたものです。
覚え方・解説
■問題1の内容は次のとおりです。
(終局せん断耐力)=(Sの終局せん断耐力)+(RCの終局せん断耐力)
■問題2は、問題1に加えて、右辺の(Sの終局せん断耐力)をどうやって求めるか? 同じく右辺の(RCの終局せん断耐力)をどうやって求めるか?
という論点が加わっているのです。
・(Sの終局せん断耐力)であれ、(RCの終局せん断耐力)であれ、「曲げで決まる耐力」と「せん断で決まる耐力」のいずれか小さいほうの耐力とします。
・せん断力には、「純粋なせん断力」だけでなく、「曲げモーメントによって決まるせん断力」があります。
・後者は、ズバリ次式から算出されるせん断力です。部材のせん断力Q(絶対値)は、両端の曲げモーメントの和をスパンで除して求められます。これが「曲げモーメントによって決まるせん断力」です。
・「純粋なせん断力」と「曲げモーメントによって決まってくるせん断力」のいずれか小さいほうまでしか耐えられませんので、(Sの終局せん断耐力)、(RCの終局せん断耐力)ともに、それぞれの「曲げで決まる耐力」と「せん断で決まる耐力」のいずれか小さいほうの耐力を求めます。
・そして最後に次の累加強度式で足し合わせるのです。
(終局せん断耐力)=(Sの終局せん断耐力)+(RCの終局せん断耐力)
・問題1の「終局せん断強度」と問題2の「終局せん断耐力」は同じものです。
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