SRC造_累加強度式1 【構造】

題名:SRC造_累加強度式1

過去問・類似問題

構造 H22-19
柱の曲げ強度は、鉄骨部分と鉄筋コンクリート部分のそれぞれの終局耐力の累加が最大となる一般化累加強度式により算定することができる。

問題1 正。曲げ強度(終局曲げ耐力)は累加強度式で算定できる。

問題2 構造 H26-19
柱の軸方向力は、鉄筋コンクリート部分の許容軸方向力以下であれば、その全てを鉄筋コンクリート部分が負担するとしてよい。
問題2 正。軸力は累加強度式で算定できます。つまり、S部分とRC部分を足し合わせて耐えれば良いです。したがって、S部分とRC部分で半分ずつ負担しても良いし、全てをS部分だけで負担しても良いし、はたまた全てをRC部分だけで負担しても良いのです。

覚え方・解説

・SRC造の最大のポイントは「累加強度式」です。

<今回のテーマ>
軸力と曲げモーメントは累加強度式で算定できるか?

■累加強度式とは何か
・はじめに「累加強度式」とは何かを確認しておきましょう。
・累加とは、足し合わせること、つまり「和」です。
・何の「和」かというと、SRC造において、S部分の耐力とRC部分の耐力との「和」です。
・例えば梁に100kN·mの曲げモーメントが作用する場合、S部分を60kN·mに耐える断面寸法とし、RC部分を40kN·mに耐える断面寸法とすれば、「和」が100kN·mとなるので耐えられる、とする考え方が「累加強度式」です。
■一般化累加強度式と単純累加強度式
・累加強度式には「一般化累加強度式」と「単純累加強度式」とがありますが、この違いを理解する必要はありません。「一般化」だろうが「単純」であろうが、「累加強度式により算定できるかどうか」で正誤を判断できます。
・つまり問題1の「一般化累加強度式により算定することができる」という記述は「正」ですが、この問題が「単純累加強度式により算定することができる」という問題だったとしても「正」で、正誤は変わりません。

補足

一応、一言で説明すると、「一般化累加強度式」は「軸力と曲げモーメントの関係をベクトルで表したときの、S部分とRC部分のベクトルの足し算」、「単純累加強度式」は「軸力と曲げモーメントの最大値の単純な足し算」です。

・曲げモーメントと軸力は、累加強度式で算定できる

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