RC造、SRC造、鋼管コンクリート構造のせん断補強筋比 【構造】

題名:RC造、SRC造、鋼管コンクリート構造のせん断補強筋比

過去問・類似問題

問題1 構造 R01-12
最小あばら筋比は、曲げひび割れの発生に伴う急激な剛性の低下を防ぐために規定されている。

問題1 誤。設問は「曲げひび割れ」の部分が「せん断ひび割れ」の誤りです。

問題2 構造 H18-14
鉄骨鉄筋コンクリート構造において、梁にH形鋼を用いた場合、最小あばら筋比は0.1%とすることができる。
問題2 正。SRC造(充腹型≒H形鋼)のせん断補強筋比は0.1%以上とする。

問題3 構造 H20-15
鉄骨鉄筋コンクリート構造において、柱断面を被覆形鋼管コンクリートとしたので、帯筋比が0.2%以上となるように設計した。

問題3 正。鋼管コンクリート構造(被覆形および充填被覆形)では、鋼管の外側の被覆部分はRC造とみなし、せん断補強筋比は0.2%以上とする。

覚え方・解説

・「最小あばら筋比」の規定の目的は、脆性的な「せん断ひび割れ」の防止です。曲げひび割れの防止ではありません。

※SRC造の非充腹形(格子形・ラチス形)の場合は、0.2%以上と規定されていますが、靱性確保の点から非充腹形は望ましくないので、充腹形の規定(0.1%以上)のほうをしっかり覚えておきましょう。

・なお、鋼管コンクリート構造はSRC造の分類の一つです。そして鋼管コンクリート構造の「0.2%以上」の規定は、被覆形と充填被覆形の場合だけです。充填形(=コンクリート充填鋼管=CFT)は該当しません。これはあたり前ですよね、CFTには鉄筋は無いんですから。

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