鉄骨構造の高力ボルトの数値の意味【構造】

題名:鉄骨構造の高力ボルトの数値の意味

過去問・類似問題

構造 H19-14
F8T相当のM20の溶融亜鉛めっき高力ボルトの孔径については、FlOTのM20
の高力ボルトの最大孔径より1.0mm大きくした。

問題1 誤。どちらもM20で径が20㎜なので、最大孔径は22㎜で同じ。

問題2 構造 H27-29
高力ボルトF10Tのせん断強さの下限値は、1,000N/㎟である。
問題2 誤。「せん断強さ」の下限値ではなく、「引張強さ」の下限値。

覚え方・解説

・高力ボルトの最大孔径(孔の径)は、高力ボルトの径(軸の径)によって変わります。
・高力ボルトの最大孔径は、高力ボルトの径のみによって決まり、
■高力ボルトの引張強さには関係しません。
したがって、F8TかF10Tかは関係しません。
■溶融亜鉛めっき高力ボルトか、高力ボルトかも関係しません。
・したがって、問題1の前者の「F8T相当のM20の溶融亜鉛めっき高力ボルト」の最大孔径は、径dが20㎜なので、d+2㎜=22㎜です。
・問題1の後者の「F10TのM20の高力ボルト」の最大孔径も、径dが20㎜なので、d+2㎜=22㎜です。
・つまり、問題1の前者も後者も最大孔径は同じです。
・したがって、前者の孔径を後者の最大孔径より1.0mm大きくした、という問題1は誤りです。

「F10TのM20の高力ボルト」の数値の意味
■10・・・引張強さの下限値が1,000N/㎟
■20・・・高力ボルトの径

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