砂質土と粘性土のN値 【構造】

題名:砂質土と粘性土のN値

過去問・類似問題

構造 R03-19
地盤の許容支持力度は、標準貫入試験によるN値が同じ場合、一般に、砂質土地
盤に比べて粘性土地盤のほうが大きい。

問題1 正

問題2 構造 H12-05改
標準貫入試験において、砂礫(されき)地盤は、同じ硬さの砂質土地盤に比べ
て、N値が大きく測定される傾向がある。

問題2 正

覚え方・解説

・まずは基本事項の確認ですが、粒径の大小は次のとおりです。
粘土 < 砂 < レキ(石ころ)
・2つの問題のポイントは共通しています。

同じ地耐力でも、粒径が大きいほど、N値は大きく測定される。

・問題2で考えたほうが分かりやすいと思います。
・同じ地耐力でも、砂よりレキ(石ころ)のほうが、N値は大きく測定されます。
・なぜなら、同じ地耐力でも、大きなレキがサンプラーの行く手を阻み、貫入するのを邪魔するからです。したがって、サンプラーを30cm打ち込むのに要する打撃回数であるN値が大きくなるのです。
・これと同じことが、問題1のように、粘土と砂でも生じるのです。
・粘土より砂のほうが粒径が大きいので、同じ地耐力でも、粘性土より砂質土のほうが、N値は大きく測定されます。
・逆に、粘性土のN値と砂質土のN値が同じだったら、粘性土のほうが地耐力は大きいことになります。
・具体的には、N値が10の場合、砂質土では軟弱な状態を示し、粘性土では非常に硬い状態を示します。
・したがって、粘性土のほうが許容支持力度(=許容応力度)は大きくなります。

地盤の許容応力度は、N値が同じ場合、砂質地盤より粘土質地盤のほうが大きい。

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