題名:溶接接合と高力ボルト摩擦接合の併用
過去問・類似問題
問題1 構造 R05-16
高力ボルト摩擦接合と溶接接合とを併用する接合部の許容耐力の算定において、高力ボルトの締付けを溶接より先に行う場合には、それぞれの許容耐力を加算することができる。
問題1 正
問題2 構造 H27-18
鉄骨構造において、一つの継手の中に高力ボルト摩擦接合と溶接接合とを併用する場合、先に溶接を行うと溶接熱によって板が曲がり、高力ボルトを締め付けても接合面が密着しないことがあるため、両方の耐力を加算することはできない。
問題2 正
問題3 構造 H22-09
木造軸組工法において、1か所の接合部に釘とボルトを併用したときの接合部の耐力は、それぞれの許容耐力を加算することができる。
問題3 誤。この場合は、どっちの接合が先か後かは関係なく、加算することは
できません。
覚え方・解説
問題2は、問題自体がとても分かりやすい解説になっていますね。
■先に高力ボルトを締め付けた場合
・両方の耐力を加算できる。
■先に溶接を行う場合
・両方の耐力を加算できない。
・先に溶接を行うと溶接熱によって板が曲がり、高力ボルトを締め付けても接合面が密着しないため。
■木造における釘接合とボルト接合の併用
・両方の耐力を加算できない。
・釘は変形はじめの耐力が大きいが、ボルトは変形が進んだ後半の耐力が大きく、両者が最大耐力を発揮するタイミングが異なるため。
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