木造の必要壁量2 【構造】

題名:木造の必要壁量2

過去問・類似問題

問題1 構造 H30-09
地上2階建ての木造建築物において、風による水平力に対して必要な各階の耐力壁の量を、建築物の各階の床面積に所定の数値を乗じて得られた量以上とした。

問題1 誤。各階の床面積に所定の数値を乗じて算定するのは、「風圧力」ではなく「地震力」に対する必要壁量です。

問題2 構造 H25-09
地上2階建ての木造建築物において、風圧力に対して必要な1階の耐力壁の有効長さ(必要壁量)は、2階の床面から上部の見付面積に所定の数値を乗じて得た数値以上となるように計画した。

問題2 誤。「2階の床面から上部の見付面積」ではなく「1階の床面からの高さが1.35mを超える部分(2階を含む)の見付面積」が正しいです。

問題3 構造 R01-09
風圧力に対する2階の必要壁量は、2階床面からの高さ1.35mを超える部分の見付面積に所定の数値を乗じて得た数値となる。

問題3 正

問題4 構造 H22-10
地上2階建ての木造建築物において、風圧力に対して必要な耐力壁の有効長さ(必要壁量)を求める場合、同一区域に建つ「平家建ての建築物」と「2階建ての建築物の2階部分」とでは、見付面積に乗ずる数値は異なる。
問題4 誤。「見付面積に乗ずる数値」は、階数にかかわらず一定で、一般区域では50cm/㎡。

覚え方・解説

・「風圧力」に対する必要壁量と、「地震力」に対する必要壁量の違いをきちんと比較・整理して暗記しなければなりません。

「風圧力」に対する必要壁量(必要な耐力壁の量)

けた行方向の必要壁量 = 妻側の見付面積 × 見付面積に乗じる数値
はり間方向の必要壁量 = 平側の見付面積 × 見付面積に乗じる数値

妻側の見付面積 、平側の見付面積 ←「床面からの高さが1.35mを超える部分(上階を含む)の見付面積」

見付面積に乗じる数値←・階数にかかわらず一定・一般区域では50cm/㎡

「地震力」に対する必要壁量(必要な耐力壁の量)
必要壁量 = 床面積 × 床面積に乗じる数値
必要壁量 ←はり間方向、けた行方向とも同じ値
床面積に乗じる数値←階数、屋根の重量によって変わる

■「地震力」について「床面積に乗じる数値(単位cm/㎡)」
・重い壁や瓦など重い屋根のほうが数値が大きい(必要壁量が長い)。
・下階のほうが大きい(必要壁量が長い)。
・平家建の1階部分と2階建の2階部分の数値は異なる。

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