題名:主働土圧・静止土圧・受働土圧
過去問・類似問題
構造 R05-21
擁壁に常時作用する土圧は、一般に、受働土圧に比べて主働土圧のほうが小さ
い。
問題1 正
問題2 構造 R04-19
受働土圧は、地下外壁や擁壁が地盤を押す方向に変位するときに、最終的に一定
値に落ち着いた状態で発揮される土圧である。
問題2 正
覚え方・解説
・「土圧」とは、言うまでもなく、土が壁(地下外壁や擁壁)を押す圧力です。
・主語は「土」です。
・図では、擁壁は少なからず左に移動してつり合います。
・このとき、擁壁の右側の地盤の土圧は、土が擁壁を押す「主体的」な土圧なので「主働土圧」といい、擁壁の左側の地盤の土圧は、土が擁壁から押される「受け身」の状態の土圧なので「受働土圧」といいます。
・主働土圧・受働土圧は、構造体の移動に伴い減少・増加するが、最終的に一定値に落ち着いた状態で発揮される土圧の値をいます。
・また、建築物の地下外壁などで、壁と土が静止状態にある土圧を「静止土圧」といいます。
・主働土圧と受働土圧の特徴を表にしましたので、理解した上で大小関係のポイントをしっかり覚えましょう。
主働土圧:土が壁を押す「主体的」な土圧:壁が土から離れる側に移動したときの土圧:土が緩む状態。
受働土圧:土が壁から押される「受け身」の状態の土圧:壁が土に向かって移動したときの土圧: 土が圧縮され、締まり、盛り上がる状態
主働土圧 < 静止土圧 < 受働土圧
・主働土圧は、土が「主」で壁を押す土圧のほうであり、壁が土から離れる側に移動するので、「暖簾に腕押し」状態であり、主働土圧のほうが小さいと言えます。
コメント