題名:SN400B・SD345の数値の意味
過去問・類似問題
問題1 構造 R02-29
建築構造用圧延鋼材SN490Bの引張強さの下限値は、490N/㎟である。
問題1 正
問題2 構造 H27-29
鉄筋コンクリート用棒鋼SD345の降伏点又は耐力の下限値は、345N/㎟である。
問題2 正
問題3 構造 H25-29
(一社)日本鉄鋼連盟製品規定「建築構造用冷間ロール成形角形鋼管」に適合するBCR295材の降伏点又は耐力の下限値は、295N/㎟である。
問題3 正
問題4 構造 H23-29
建築構造用ステンレス鋼材に定めるSUS304Aの基準強度は、板厚が40㎜以下のSN400Bと同じである。
問題4 正
問題5 構造 R05-29【関連問題】
建築構造用ステンレス鋼材SUS304Aは、降伏点が明確ではないので、0.1%オフセット耐力をもとに基準強度が定められている。
問題5 正
覚え方・解説
・鋼材(鉄骨)のように最大の強さである「引張強さ」で表すのが基本的な考え方と言えます。
・一方、鉄筋は、鉄筋コンクリートとしてコンクリートと一体で使われるものです。降伏点を超え伸びが大きくなるとコンクリートとズレが生じ、強度が期待できませんので、「降伏点」で表します。
・鋼材は「引張強さ」で表すのが基本ですが、次のように例外があります。
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■冷間成形角形鋼管(BCP:ボックスコラムプレス/BCR:ボックスコラムロール)の数値は「降伏点」を表します。
■SA440(建築構造用高性能鋼材:Steel Architecture)の数値は「降伏点」を表します。
■LY225(低降伏点鋼:Low Yield)の数値は「降伏点」を表します。
■SUS304(ステンレス鋼材)の数値は成分を表す記号であり、強度とはまったく関係ありません。
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・表のようにJIS規格品であるSN490、SN400の数値は「引張強さ」であり、大臣認定品であるBCP235、SA440、LY225の数値は「降伏点」です。
・SUS304の数値は、上記のとおり強度とまったく関係ありません。
・SN400、BCP235、SUS304はすべて基準強度(=降伏点強度)が235N/㎟で、まったく同じです。同じになるように作っているのです。
※SN490、SN400では、板厚が40mmを超える場合の基準強度は、SN490は325ではなく295、SN400は235ではなく215に下がります。
板厚が厚くなると熱処理時の冷却にムラができやすく、降伏点が低下するため基準強度は小さくなります。
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