題名:オフセット耐力
過去問・類似問題
構造 H15-24
鉄筋コンクリート用棒鋼SD345の「降伏点又は0.2%オフセット耐力」は、345~440N/㎟である。
問題1 正
問題2 構造 R05-29
建築構造用ステンレス鋼材SUS304Aは、降伏点が明確ではないので、0.1%オフセット耐力をもとに基準強度が定められている。
問題2 正
覚え方・解説
・鉄筋SD345の数値は、原則として、降伏点の下限値です。これが基準強度になります。
・それでは、降伏点が明確に現れない場合は、どの値を基準強度とするか?
・SUS304は降伏点が明確に現れておらず、応力度-ひずみ度曲線がなだらかな曲線になっています。
・こういうときに使うのが「オフセット耐力」です。
・オフセットとは、ここでは「ズレ」の意味で使われています。
曲線の原点と点線がズレています。
・「0.1%オフセット耐力」とは、永久ひずみが0.1%となるときの応力度をいいます。
・図の場合、「0.1%オフセット耐力」は約270N/㎟です。この力をかけると、力を取り除いても0.1%の永久ひずみが残ります。
・この値の下限値(235N/㎟)がSUS304の基準強度になります。
・同様に「0.2%オフセット耐力」とは、永久ひずみが0.2%となるときの応力度をいいます。
・試験対策上、次の内容を比較して暗記しましょう。
■ステンレスの基準強度
0.1%オフセット耐力
■鉄筋の基準強度
降伏点 又は 0.2%オフセット耐力
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