【建築名】伊勢神宮内宮正殿

過去問
1. 実物写真
2. 覚えるためのポイント
詳しい解説

過去問

問題

伊勢神宮内宮正殿（三重県）は、柱は全て掘立て柱で、２本の棟持柱をもつ、神明造りの例である。

正解は ○

神明造りの代表例として伊勢神宮がある。切妻造り、平入りとし、柱はすべて掘立て柱を用い、２本の棟持柱がある。切妻屋根の棟の上に棟と直交する円形断面の堅魚木が並び、棟の両端に斜めに突き出した千木がある。平面四周に高欄付きの縁をめぐらしている。

問題

伊勢神宮正殿（三重県）は、平入りで、切妻屋根に堅魚木と千木をもち、柱を全て掘立て柱とした神明造りの例である。

正解は ○

問題

神明造りは、切妻屋根の棟の上に棟と直交する円形断面の堅魚木が並び、棟の両端に斜めに突き出した千木がある。

正解は ○

問題

神明造りは、切妻造り、平入りとし、柱はすべて掘立て柱を用い、２本の棟持柱があり、平面四周に高欄付きの縁をめぐらしている。

正解は ○

問題

伊勢神宮内宮正殿（三重県伊勢市)は、東西に隣接する南北に細長い二つの敷地のうち、式年遷宮によって交替で一方の敷地を用いて、造替が繰り返されてきている。

正解は ○

伊勢神宮内宮正殿は、南北に細長い敷地が東西に二つ並んでおり、20年に一度の式年遷宮ごとに交替で一方の敷地を用いて、造替が繰り返されている。

実物写真

https://kenchiku-shiken.com/%E4%BC%8A%E5%8B%A2%E7%A5%9E%E5%AE%AE%E5%86%85%E5%AE%AE%E6%AD%A3%E6%AE%BF%E4%B8%89%E9%87%8D%E7%9C%8C%EF%BC%89/

覚えるためのポイント

伊勢神宮内宮正殿の主な特徴は以下の通りである：

神明造りの代表例で、切妻造り、平入りであり、柱はすべて掘立て柱方式を採用している
切妻屋根の棟上に堅魚木が並び、両端に千木が突き出している
20年ごとの式年遷宮により、東西に隣接する二つの敷地を交互に使用して造替を行っている

詳しい解説

伊勢神宮内宮正殿（三重県伊勢市）は、東西に隣接する南北に細長い二つの敷地を交互に使用する独特の建築様式を持っています。式年遷宮の伝統に基づき、20年ごとに一方の敷地で新しい社殿を建立し、もう一方の敷地から御神体を遷すという、古来より続く壮大な造替の営みが行われてきています。この方式により、建築技術の継承と神聖な場所の永続的な維持が実現されています。

伊勢神宮内宮正殿（三重県）の建築的特徴として特筆すべきは、その構造技法です。すべての柱が地中に直接埋め込まれる掘立て柱方式を採用しており、特に重要な構造要素として2本の棟持柱を備えています。これらの要素は、日本建築の最も古い形式である神明造りの代表的な例として高く評価されています。

伊勢神宮正殿（三重県）の外観は、典型的な神明造りの特徴を見事に体現しています。平入り形式を採用し、切妻屋根の上部には伝統的な装飾要素である堅魚木と千木を配しています。また、建物全体を支える柱はすべて掘立て柱という古式に則った工法で建てられており、日本の伝統建築技術の精髄を今に伝えています。

伊勢神宮内宮正殿について、その建築的特徴と歴史的意義を詳しく説明いたします。

1. 立地と式年遷宮システム

伊勢神宮内宮正殿は三重県伊勢市に位置し、特徴的な敷地利用方式を採用しています。東西に隣接する南北に細長い二つの敷地があり、これらを交互に使用する独特のシステムを持っています。20年ごとに行われる式年遷宮では、一方の敷地で新しい社殿を建立し、もう一方の敷地から御神体を遷すという伝統が継承されています。この画期的なシステムにより、建築技術の確実な継承と神聖な場所の永続的な維持が可能となっています。

2. 構造的特徴

本建築の最も重要な構造的特徴は、以下の点にあります：