(一級建築士対策)絶対間違えない【横浜国際平和会議場】の覚え方

【実例】公共建築

【建築名】横浜国際平和会議場

過去問

問題

横浜国際平和会議場(通称:パシフィコ横浜)は、パーゴラのある中央広場を囲むように、劇場棟、展示棟及び会議棟が配置されており、屋根の形状については大空に羽ばたく鳳(おおとり)がイメージされている。

正解は ×

設問は沖縄コンベンションセンター(沖縄県)についての記述である。パーゴラのある中央広場を囲むように、劇場棟、展示棟及び会議棟が配置されている。

また、

横浜国際平和会議場(横浜市、1991、設計:日建設計)は、国際会議場、展示ホール、ホテルからなる複合施設で、円形広場(プラザ)より各施設へ国際交流ゾーンという石畳が敷かれた通路で接続し、押し寄せる波、水面から屹立(きつりつ)する大きな帆、ヨットのキールの形態など、海にちなむモチーフで計画された建物による、スケールが大きく一体性の強い群造形が特徴である。

実物写真

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%B9%B3%E5%92%8C%E4%BC%9A%E8%AD%B0%E5%A0%B4

覚えるためのポイント

横浜国際平和会議場の主な特徴は以下の3点である:

  1. 国際会議場、展示ホール、ホテルからなる複合施設である。
  2. 円形広場(プラザ)から各施設へ石畳の通路(国際交流ゾーン)で接続している。
  3. 海にちなむモチーフ(波、帆、ヨットのキール)を用いた、一体性の強い群造形となっている。

詳しい解説

横浜国際平和会議場(横浜市、1991、設計:日建設計)は、国際会議場、展示ホール、ホテルからなる複合施設で、円形広場(プラザ)より各施設へ国際交流ゾーンという石畳が敷かれた通路で接続し、押し寄せる波、水面から屹立(きつりつ)する大きな帆、ヨットのキールの形態など、海にちなむモチーフで計画された建物による、スケールが大きく一体性の強い群造形が特徴である。

横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)について、詳しく解説させていただきます。

1. 基本情報と概要

横浜国際平和会議場は1991年に完成した複合施設で、日建設計による設計です。この施設は以下の主要な機能を備えています:

  • 国際会議場
  • 展示ホール
  • ホテル

2. 建築的特徴

本施設の最も特徴的な要素は、以下の点にあります:

配置計画と動線

中心となる円形広場(プラザ)を起点として、各施設への動線が効率的に計画されています。特筆すべきは「国際交流ゾーン」と呼ばれる石畳の通路で、これにより各施設が有機的に接続されています。

デザインコンセプト

建築デザインには、横浜の港町としての特性が随所に反映されています。具体的には以下のような海洋モチーフが採用されています:

  • 押し寄せる波のイメージ
  • 水面から屹立する大きな帆の表現
  • ヨットのキールを想起させる形態

群造形の特徴

本施設の最も重要な建築的特徴は、スケールの大きさと一体性の強い群造形にあります。各建物が独立しながらも、全体として調和のとれた統一感のある建築群を形成しています。

3. 建築的意義

本施設の建築的意義は以下の点にまとめられます:

都市景観への貢献

横浜の海洋都市としての特性を建築デザインに反映させることで、都市の個性と歴史を体現する重要な建築物となっています。大規模な複合施設でありながら、周辺環境との調和を実現している点が特筆されます。

機能性と象徴性の融合

国際会議場、展示ホール、ホテルという異なる機能を持つ施設を、デザイン的な一貫性を保ちながら統合することに成功しています。各施設の独立性を保ちつつ、全体として統一感のある建築群を形成している点は、現代建築における優れた達成例といえます。

動線計画の革新性

円形広場(プラザ)を中心とした放射状の動線計画は、大規模複合施設における人の流れを効率的に制御する優れた例となっています。国際交流ゾーンとして整備された石畳の通路は、機能性と景観性を両立させた解決策として評価できます。

4. 建築様式の特徴

本施設の建築様式には以下のような特徴が見られます:

モダニズムの展開

基本的な建築言語としてモダニズムを採用しながら、地域性や文化的文脈を反映させた独自の解釈を示しています。特に海洋建築としての表現は、モダニズムの普遍性と地域性の融合という観点から注目に値します。

素材と構造

建物群全体を通じて、現代建築の技術と素材を活かしながら、海洋都市にふさわしい表現を追求しています。特に大きな帆のような形態は、構造技術の革新性を示すと同時に、象徴的な建築表現として機能しています。

5. 現代における意義

本施設は、以下のような現代的意義を持っています:

国際交流の場としての役割

国際会議場としての機能を核としながら、展示機能やホテル機能を併せ持つことで、グローバルな交流の場として重要な役割を果たしています。

都市アイデンティティの形成

横浜の都市景観を特徴づける重要な建築物として、都市のアイデンティティ形成に貢献しています。特に海洋都市としての特性を建築的に表現することで、都市の個性を強化する役割を果たしています。

以上のように、横浜国際平和会議場は、機能性、象徴性、そして地域性を高度に融合させた現代建築の優れた実例として評価することができます。

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