【熊本県営竜蛇平団地】
過去問
問題
熊本県営竜蛇平団地(熊本市)は、中庭や共用部に面して住戸ごとの土間やテラス等を設け、居住者同士が互いの生活を感じながら居住することができるように計画されている。
正解は ○
熊本県営竜蛇平団地(熊本市、設計:元倉眞琴)は、「集まって住む」という共通意識を育てながら、地域に対して閉鎖的にならない「場」の共有をテーマとし、中庭や共用部に面して住戸ごとの土間やテラス等を設け、居住者同士が互いの生活を感じながら居住することができるように計画され、前面道路側は高さを抑え周辺の街並みとの連続性を図っている。
問題
熊本県営竜蛇平団地(熊本市)は、住戸規模の変更に対応することができる構法システムを採用した中層の集合住宅であり、住戸を分割したり、隣接する住戸と合わせて一つの住戸にすることができる。
正解は ×
設問は、NEXT21の特徴である。熊本県営竜蛇平団地(熊本市)は、全ての住戸に中庭を介してアプローチし、居住者がお互いの生活を感じ合うなかで、集まって住む意識を育むことを期待された集合住宅である。
実物写真
http://blog.livedoor.jp/nakanishi2008/archives/5995636.html
覚えるためのポイント
熊本県営竜蛇平団地の重要な特徴は以下の3つです:
- コミュニティ形成を重視した設計:中庭や土間、テラスなどの半私的空間を通じて、居住者同士の自然な交流を促進するように計画されています。
- 「場」の共有をテーマとした設計:地域社会に対して閉鎖的にならないよう配慮され、居住者同士が互いの生活を感じ取れる開放的な空間構成となっています。
- 周辺環境との調和:前面道路側では建物の高さを適切に抑え、既存の街並みとの視覚的な連続性を確保しています。
詳しい解説
熊本県営竜蛇平団地(熊本市)は、住民同士の豊かなコミュニティ形成を最重要課題として掲げた先進的な設計思想に基づいて計画されている。各住戸に巧みに設けられた中庭や、共用部に面する開放的な土間、居住者の憩いの場となるテラスなどの半私的空間を通じて、居住者が自然な形で日常的な交流を持ちながら、心地よい生活を送ることができるように綿密に計画されている。特に、これらの共有スペースは、住民同士の偶発的な出会いや自然な会話を促進し、世代を超えた豊かなコミュニティライフを育む重要な要素として効果的に機能している。
熊本県営竜蛇平団地(熊本市、設計:元倉眞琴)は、「集まって住む」という共通意識を大切に育てながら、同時に地域社会に対して閉鎖的にならないよう細やかに配慮された「場」の共有をテーマとしている。各住戸に設けられた開放的な中庭や、共用部に面する機能的な土間、くつろぎのテラスなどの空間は、居住者同士が日常的に互いの存在を自然に感じ取りながら、快適な生活を送ることができるように慎重かつ丁寧に計画されている。さらに、建物の前面道路側では周辺環境との調和を特に重視し、建物の高さを適切に抑えることで、既存の街並みとの視覚的な連続性を細やかに確保している。この建築的な配慮により、団地全体が地域の景観に自然に溶け込み、周辺コミュニティとの持続可能な調和のとれた関係性を築くことに成功している。
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