独学で合格する一級建築士の勉強法を解説!
こんにちは、10種以上資格を保有するもぐらです
今回は、独学で一級建築士の学科を合格するための勉強方法を解説していきます。
というのも、仕事や家事などで忙しい人でも効率的に学習できている人が少ないからです。
・1日2時間勉強しよう
・ひたすら市販の過去問を解きまくろう
これだけでは絶対に合格できません。
実際に1日2時間以上勉強したり、過去問を解くことは大切ですが、やみくもに勉強しても合格できるほど一級建築士試験は甘くはありません。
この記事では、
・独学での勉強方法 ・勉強時間 ・過去問何年分を勉強すればいいのか
それぞれ、わかりやすく解説していきます
過去問は15年分を解く
一級建築士試験の過去問演習では、最低でも過去15年分の問題を徹底的に解いて、各分野において90%以上の正答率を目指すことが重要です。
過去問を繰り返し解くことで、出題傾向や解法のパターンを把握でき、本試験での時間配分や解答戦略も身につけることができます。
また、間違えた問題は特に重点的に復習し、その分野の理解を深めることが合格への近道となります。
勉強は平日は2時間、週末は6時間は勉強時間にあてる
勉強は平日は仕事後に必ず2時間を確保し、その際には集中力が最も高い時間帯を選んで効率的に学習を進めます。
また、通勤時間も電車内での暗記学習や問題演習など、状況に応じた学習方法を工夫して有効活用します。
週末は朝型の生活リズムを意識的に作り、午前中3時間、午後3時間の計6時間を集中的な学習時間として確保します。
この時間は携帯電話の通知をオフにするなど、外部からの妨げを最小限に抑えた環境で学習に取り組みます。
この時間配分を毎週確実に守り習慣化することで、仕事と学習のバランスを適切に保ちながら、無理なく継続的で効率的な試験対策を進めることができます。
構造・法規を重点的にやり、正答率90%以上をとる
一級建築士試験において、構造計算と建築基準法を最重要科目として位置づけ、特に入念な学習を行います。
構造計算では、力学の基本原理から応用問題まで体系的に理解を深め、過去問演習を通じて計算のスピードと正確性を向上させます。
建築基準法については、法文の正確な解釈と実務での適用方法を徹底的に学習し、頻出条文は即座に引用できるレベルまで習得します。
これらの分野において正答率90%以上を達成することで、本試験での確実な得点源とし、合格への基盤を固めます。
建築実例には時間を当て過ぎず写真・図で覚える
建築実例に関する学習方法について、多くの受験生が課題を感じている部分です。実例建築物の問題は確かに難しく感じられますが、適切な学習アプローチを身につけることで克服することができます。
それでは、効果的な学習方法の重要なポイントを詳しく見ていきましょう。
過去問の出題傾向を把握することが重要
特に3年以上前に出題された建築物を重点的に学習してください。
これは、直近1~2年で出題された建築物は、連続して出題される可能性が極めて低いためです。
この特徴を理解して学習時間を効率的に配分することが大切です。
建築様式の歴史的な流れを意識して学習を進める
出題では、各建築様式における先駆的な作品や代表的な建築物が選ばれる傾向が強いです。
したがって、個々の建築物を単独で覚えるのではなく、その建築物が属する様式の特徴や時代背景とともに関連付けて理解することが効果的です。
誤答選択肢には特徴的なパターンがある
主な誤答パターンとして以下の3つが挙げられます:
- 他の著名な建築物の特徴と混同した説明
- 構造形式(RC造、S造等)に関する誤った記述
- 建物の規模(高層・低層)に関する誤った記述
これらのパターンを意識しながら学習することで、本試験での正確な判断力を養うことができます。
計画・環境・施工は1~2年前の過去問に時間をかけ過ぎない!
計画・環境・施工分野については、1~2年前の過去問演習に過度な時間を費やすことは避けましょう。
これらの分野は出題傾向の変化が比較的早く、最新の問題に固執することで、より重要な基本的な概念や長期的な傾向の把握に時間を割けなくなる可能性があります。
むしろ、3年以上前の問題を中心に、基本的な知識の習得と理解に重点を置くことをお勧めします。
勉強法テクニックを学ぶ
分散学習を取り入れる
分散学習を効果的に取り入れることで、学習効果を最大限に高めることができます。分散学習とは、同じ内容を一度に集中して学習するのではなく、適切な間隔を空けて複数回に分けて学習する方法です。この方法により、脳が新しい情報を効率的に処理し、長期記憶に定着させることができます。例えば、一つのテーマについて学習する場合、1日目に基本的な内容を学び、3日目に復習し、1週間後にさらに深い理解を図るという具合に計画的に学習を分散させることで、より確実な知識の定着が期待できます。
定期的に小テストを実施する
定期的に小テストを実施することで、学習内容の定着度を確認し、理解が不十分な箇所を特定します。特に重要な概念や公式については、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後というように段階的に復習テストを行うことで、長期的な記憶の定着を促進します。また、テスト形式を変えることで、多角的な理解を深めることができます。例えば、選択式、記述式、図解式など、様々な形式でテストを行うことで、より確実な知識の定着が期待できます。
長期記憶を理解する
学習効果を最大限に高めるためには、長期記憶のメカニズムを理解することが重要です。長期記憶は、情報の符号化、保存、検索という三つの段階を経て形成されます。効果的な学習のためには、これらの各段階に適した学習方法を選択し、実践することが必要不可欠です。特に、新しい情報を既存の知識と関連付けながら理解を深め、定期的な復習を通じて記憶を強化していく過程が、確実な知識の定着につながります。
インターリービングをおこなう(1つの科目を長時間やらない)
インターリービング(Interleaving)は、直訳すれば「間を離す」という意味です。
これは、同じ科目や内容を連続して長時間学習するのではなく、意図的に異なる科目や内容を交互に組み込んで学習する方法のことを指します。
例えば、構造計算を2時間、法規を2時間というように連続して学習するのではなく、構造計算30分、法規30分、計画30分というように科目を切り替えながら学習を進めます。
一見すると集中力が分散されて非効率に思えるかもしれませんが、実際の研究では、インターリービングを取り入れることで脳が異なる視点から情報を処理し、より深い理解と記憶の定着が促進されることが明らかになっています。
さらに、この学習方法は、実際の試験でも複数の科目の問題に対応する必要がある一級建築士試験の学習に特に効果的であることがわかっているのです。
勉強前に運動をする
勉強前に適度な運動をすることで、脳の活性化とストレス解消を促進します。
軽いストレッチや有酸素運動を10-15分程度行うことで、集中力が高まり、学習効率が向上します。
また、運動による血流の改善は、記憶力と認知機能の向上にも効果的です
まとめ
1. 時間管理と学習計画
- 平日:仕事後に2時間の学習時間を確保
- 週末:午前3時間、午後3時間の計6時間を確保
2. 過去問演習の方針
- 最低15年分の過去問を解き、各分野で90%以上の正答率を目指す
- 構造計算と建築基準法を最重要科目として重点的に学習
3. 効率的な学習テクニック
- インターリービング:科目を30分ごとに切り替えて学習(例:構造計算→法規→計画)
- 分散学習:同じ内容を適切な間隔を空けて複数回学習
- 建築実例は写真・図での視覚的な学習を重視
4. 学習環境の整備
- 携帯電話の通知をオフにするなど、集中できる環境を作る
- 勉強前に10-15分の軽い運動で集中力を高める
正しい勉強方法を理解して効率よく勉強しましょう
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