【一級建築士過去問文】
問題2
前川自邸(前川 國男)は、都市部の約20㎡の狭小な敷地に、住空間を機能別に積層し構成した住宅である。
正解は ×
前川自邸(前川國男1942年)は、前川氏の生前、1973年に解体されたが、1996年に「江戸東京たてもの園」に再建された。家の中心、大屋根中央部分の天井の最も高い場所を二層吹抜けのリビング(上部の一部がロフト)とし、両脇に書斎、女中部屋と寝室、台所、浴室などを配した、木造2階建の住宅である。
【実物写真】
見学できちゃう!木造モダニズムの傑作。建築家「前川國男」の自邸 | キナリノル・コルビュジエの弟子でもあった、日本を代表する建築家のひとり、前川國男。その自邸が、東京都小金井市にある「江戸東京たてもの園」というところに移築され、自由に見学をすることができます。ここでは前川國男氏の経歴や代表作を紹介しながら、日本特有...
【建物の特徴】
- 1942年に建設された木造2階建ての住宅です。
- 中心部に二層吹き抜けのリビングがあり、その上部の一部がロフトになっています。
- 外観は黒く塗られた壁と瓦屋根の純和風ですが、内部は洗練されたモダンな洋風の内装になっています。
【建築説明】
前川自邸(前川國男、1942年)は日本のモダニズム建築の代表作です。1973年に解体されましたが、その価値が認められ1996年に「江戸東京たてもの園」に再建され、現代でも前川の革新的な建築思想を体験できます。
この木造2階建ての住宅は、独創的な空間構成が特徴です。中心は二層吹き抜けのリビングで、ロフトが立体的な広がりを与えています。周囲には書斎、女中部屋、寝室などが効率的に配置され、水回りも生活の利便性を考慮して巧みに計画されています。
前川の設計は、限られた空間を最大限に活用し、機能性と居住者の快適性を両立させています。伝統的な日本建築とモダニズムの融合も特筆すべき点です。この自邸は20世紀半ばの日本の建築思想の転換点を象徴する重要な作品として評価されています。
【まとめ】
- 1942年建築の日本モダニズム建築の代表作
- 1996年に「江戸東京たてもの園」に再建
- 木造2階建てで独創的な空間構成
- 中心は二層吹き抜けのリビングとロフト
- 様々な機能を持つ部屋の効率的な配置
- 日本建築とモダニズムの融合
- 和風の外観と洋風の内装のコントラスト
- 木製の統一による温かみのある空間
- 自然光を取り入れた開放的なリビング
- 長時間滞在空間を広く、他を最小限にする設計思想
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